世の中には、第三者が本の要約をしている、分かりやすいサイトや動画がたくさんあります。
私も読んだ本について記事を書くことが多いですが、最近悩むことがあります。
それは
もっと本の内容に忠実に、要約的な記事にした方が読者のためになるのか?ということ。
書きながらずっと悩んでいたのですが、結果、私は要約はしないことに決めました。(なっちゃってる記事はあるかもしれませんが…)
本のブログを始める方は同じ悩みを持つこともありそうなので、私が要約をしないと決めた理由をまとめます。
そもそも私なんぞにまとめきれないから
本を買っても大体「はじめに」で挫折してしまう方にとって、その本で一番言いたいことを知ることができるのはメリットかもしれません。
ただ、作者はさまざまな図表や研究結果、例えや引用などを使って書いています。作者が言葉を足したり削ったりしながら説明したものを、数回読んだだけの私にはまとめきれない気がするのです。
また、原作に忠実な「いいまとめ」になればなるほど、他サイトの「いいまとめ」とも似通ったものになってしまいます。
中には自身の個性や経験談も踏まえて、作者の主張をより親しみやすくまとめられている方もいます。
例えば中田敦彦さんのyoutube大学。原作の内容を忠実に追っているけど、どこからどう見ても「あっちゃん」ですよね。このチャンネルに取り上げられるだけで箔が付き、原作も読みたくなるので、当の本の帯に「YouTube大学で取り上げられました」と書かれるほど。
今後こういうまとめはやってみたいけど、今の私にはそれができません。
自分の経験も踏まえつつ1冊通してまとめるとなると、結局それなりの長さになるので、読み切らせる文章力が必要です。
書くのに時間も必要です。気をつけないと脱線します。「また今度書こう」「ちゃんとまとめてから書こう」と思っていると永遠に手が付けられず、結局書けなくなります。
まとめられたとしても、それは本物ではないから
また、たとえ上手にまとめられたとしても、それはまとめた人の文章であって作者が書いたものではありません。(翻訳本ですら、それは作者ではなく翻訳者の文章です。)
どんなに原作が素晴らしくても、まとめた人の理解以上のものには決してなりません。
それなのに、まとめを読んだことでその本を知った気になってしまうのは怖いことだと思うのです。
富士山に登頂した人の話がどんなに上手で細部までイメージできたとしても、話を聞いただけで富士山に登ったことにはなりませんよね?
私はまとめ記事を否定するわけではありません。SNSやYouTubeでよく見ます。
ただ、そこで「もうこの本の内容は知っている」と思ってしまうと、原作や似た情報を見たときに「これはもう知ってる」バイアスがかかるので上手く理解できなくなります。
いいまとめであればあるほど読んだ気になります。
いいまとめは便利だけど、詳しい情報を学ぶことを阻害してしまう可能性があるので難しいです。
人が興味を持つ部分はどこ?
以前、働いていたスポーツジムがコロナで休業したときのこと。それぞれ仕事に関係ある本を読み、休業明けに数分ずつ発表し合うということをやりました。
私は最新の情報を出している本を発表しましたが、自分が読んだときにはあんなにすごいと思ったのに、聞く人には伝わった実感がありませんでした。
逆に興味を持って聞けた人の発表は「なぜその本を選んだか」「印象に残った部分はどこで、その理由は何か」「今後の仕事にどう活かせると思うか」などその人自身が考えたことの割合が多かったのです。
例えば映画を見たとして、ストーリーに感動する人も「なんだそれ」と思う人もいれば、ストーリーだけじゃなく音楽や映像、登場人物のファッションに興味を持つ人もいるかもしれません。
気になる箇所や感想は読んだ時期によっても違ったりします。
私はそうした気になったところや、読んで考えたことを書きたいんです。
こんな理由から、私は内容そのままの要約は書きません。
同じ本を読んだ他の方の感想も知りたいので、今後コメントをもらえるようになったらとても嬉しいです。
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