日曜はゆっくりしたはずなのに、がんばって早く寝たのに、朝起きた瞬間から疲れてる。
トシのせい?と思っていたけど、それ体じゃなくて脳の疲れかも!!
こちらは普段意識しづらい「脳(心)の休め方」について、禅僧で精神科医の川野泰周さんが書かれた本です。
禅僧の方らしく禅や気の持ちようの話もありますが、医学的な視点からも説明されていてとても分かりやすい本でした!
脳が疲れる仕組み
なんだか疲れてる気がするし、目覚めもよくない。以前は楽しかった趣味にもやる気が出ない。
そんなとき、疲れをとろうと体を休ませませんか?
実は疲れているのは体ではなく脳かもしれません。
同時に2つ以上のことをする(マルチタスク)と、脳は疲れてしまいます。
やっている仕事は1つでも、スマホでLINEやSNS通知が来るだけでもマルチタスク。
さらに繊細なことに、焦っていたり、不安な気持ちで作業するだけでもマルチタスクになるんです。
これって…、子どもが泣いてたり予想外の動きをする育児中だと、24時間あてはまるのでは?!
- 1日中家族のご飯を何にするか考えてる
- 家事をしながら昨日の夫婦喧嘩をリピートして怒っている
- 休んでいても仕事のミスや来週の段取りのことを考えてる
- お風呂や夜中も子どもに呼ばれる・気になる
こうした場合脳は動き続けていているから、疲れがとれないわけなんです。
脳を休めるには
反対に、1つのことに集中すると脳は疲れず、むしろリフレッシュします。
「瞑想」や「マインドフルネス」は最近話題で、呼吸に集中する瞑想などは聞いたことがあるかもしれません。
集中といっても特別なことをするわけではなく、毎日やることでいいそうです。
たとえばこんな方法があります。
- 足の裏の感覚を意識しながら歩く
- 1本1本歯を磨く
- 寝る前に足やお腹、胸など体の感覚に意識を向ける
- 声を出し、その声を聞く
それぞれ1分でも、5分でも大丈夫。
ノンストップの思考を一旦置いて、切り替えるのが脳のリフレッシュになります。
作者は禅僧でもあるので、日常の動作を「丁寧に」するという言い方をしていたのが印象的でした。
心を込めることで、その瞬間マインドフルになるんだそうです。
やってみてよかった方法
とはいえ…
呼吸に集中するつもりでもすぐ他のこと考えちゃうし、やったところで効果もイマイチ分かりません。
この本には41種類の「脳の休め方」が紹介されているので、その中で「スッキリした」と感じたものがこちらです。
火を眺める
雨の音、川のせせらぎなど自然の音には人工のものにはない「ゆらぎ」があり、癒やされるんだそうです。
火も絶えず一定ではないので、ずっと見ていることができます。
本当はキャンプなどで焚き火を見ると非日常感があっていいのかもしれませんが、キャンドルでも無になれました。
香りが付いているものもあるので、お気に入りを探すといいかもしれません。
特に子どもがいるご家庭では、取り扱いに気をつけてくださいね!
体の感覚を言葉にする(ボディスキャン瞑想)
つい違う考え事をしてしまうので、頭の中で言葉にするとそちらに意識を向けやすくなりました。
「足先がちょっと冷たい」「肩がはっている」「息を吸うにつれて肺がふくらんでいる」など。
横になったら考え事を一旦やめてボディスキャンをすると、眠りやすくなりました。
他に、町で見かけた色を言葉にしていくという瞑想法も紹介されていました。
声に出さなくても言葉にすることで他に考えがそれにくくなる気がします。
銭湯や温泉に浸かる
本の中には時間をかけて丁寧に体を洗ったりボディケアをするという方法が載っていましたが、家だとなかなかゆっくりお風呂に入れない!という方にオススメです。
自宅以外のお風呂だと、「お湯に浸かる」ということだけに集中できるのでとても気分転換になりました。
娘はお風呂前後にイヤイヤしたり裸で駆け回ったりします。
外で人の目があると、意外と自分から服を脱ぎ着したりするので(しないこともある)そういう意味でもスムーズでした。
体が温まることもリフレッシュにつながります。
育児中の方におすすめの本
ダラダラしたり寝だめするだけでは脳の疲れはとれないということが分かりましたが、そもそも子育て中には寝だめする時間もとれないことが多いですよね。
著者も「若い世代、子育て中の方で脳疲労が深刻な方が多い」と言っています。
疲れているときには脳のキャパが減っているので、たとえリフレッシュのためであれ新しいことを考えたり実行する気になれません。
普段から数分でできる自分に合った息抜きを見つけておくためにこの本を活用していただけたらいいんじゃないでしょうか。
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