関節に痛みがある時は、筋トレをしてもいいのか迷いますよね。私がジムのコーチをしていた時も、「日常生活でも痛いのに動かすなんてとんでもない!」とおっしゃる方が多かったです。
実は、痛みをその時だけごまかすのではなく根本から改善していくために、痛みがある時こそ筋トレするのがオススメなんです!!
痛みがある時に筋トレすることのメリット6つをまとめます!
※症状によっては痛みが強くなってしまうこともあるので、一度受診して、運動してはいけない期間やしてはいけない動きを確認してから始めてください。
できればコーチがいるところで相談しながら行うのが安心です。
痛みがある時の筋トレの注意点についてはこちらもご覧ください。
①関節を動かすことができる
体の中では血液が血管を巡って栄養や老廃物を運んでいますよね。
それに対して膝などの関節の中は血液ではなく関節液がその循環を担っています。
関節液は関節を動かさなければ循環しないので、痛い時はできるだけ動かさないように…と大事にしすぎると、老廃物が停滞したままになってしまいます。
そのため関節を動かした時に関節液が循環し、老廃物や痛みのもととなる成分が排出されるだけでも、運動後痛みが楽になったように感じられることがあります。
これは筋トレではなく軽い曲げ伸ばしなどの運動でも感じられる効果です。
②血行が良くなる
筋トレをすると、筋肉の収縮に伴い血管に圧力がかかって短い時間でも血行が良くなります。
冷えると関節の痛みが増すという方がよくいらっしゃいます。
筋トレをして血行が良くなることで内側から体を温めることができます。
肩こりなどは血行が良くなるだけでもほぐれたりすっきりしたと感じることがあります。しかもホッカイロなどで外から温めた時よりも温かさが持続しやすいです。
筋トレを継続していくと、筋肉量が増えることで冷え性自体が改善したり、平熱時の体温が上がったという方もいらっしゃいます。
関節に痛みがある場合はその部位はやらずに、他の筋トレだけをしても体全体の血行は良くなります。(例えば肩が痛いのでスクワットのみ行うなど)
プールで歩くことを勧められたという場合は、歩いている間は血流が良くなりますが筋トレの時ほど温かさが持続しません。ウォーキング中に水で冷えないようにすることと、プールから上がった後に体を冷やさないように気をつけましょう!
③周りの筋肉が関節をサポートしてくれる
関節は、骨を靱帯と筋肉が支えてできています。
動きによっては関節には体重の何倍もの負荷がかかってくるので、筋肉が弱くなればどうしても関節の負担になってしまいます。
この状態でいきなり長時間のウォーキングを始めたり、重い荷物を持ったりすると関節の痛みが強くなることがあります。(ウォーキングだけでは筋肉を増やすことはできません。)
体に合った筋トレで関節周りの筋肉を鍛えると関節への負担を減らしていくことができます。
例えば腹筋・背筋が弱いと常に腰に負担がかかってしまいます。腹筋・背筋ともにバランス良く鍛えて前後から支えてあげることが大切です。
④姿勢の崩れ、他の痛みを予防してくれる
痛いところがあると、無意識にそこをかばって無理のある姿勢を続けてしまいやすくなります。
腰が痛い方が肩や背中も痛くなってきたり、膝が痛い方が足首や股関節も痛くなってきたりということはよく聞きます。
筋トレで姿勢を支える筋肉が鍛えられると、痛む箇所が増えることを予防してくれます。
上記のように定期的に関節を動かしたり血行を良くして体を温めておくこと、関節を支える筋肉を保つことも全て痛みの予防につながります。
⑤体重が減ったり、キープしやすい
痛みがあって日常生活でも普段より活動量が減ってしまうと、それだけでも体重が増えやすいです。
動きによっては関節には体重の何倍もの負荷がかかってくると書きましたが、体重が増えれば、それだけ関節への負担も増えます。
ただ、食事だけを大幅に減らして一気に体重を落としてしまうと、関節を支える大事な筋肉まで減ってしまうこともあります。
これまで運動習慣がなかった方なら、痛みの予防・改善のために運動するだけでも脂肪が燃えやすくなります。
主食や甘いもの・お酒を少し減らしつつタンパク質をはじめとする栄養はしっかり摂り、体を動かして体重が減ったりキープできるのが理想的です。
⑥気分転換になる
痛いとどうしても気持ちが塞ぎがちになることが多いです。
動いたり歩いたりするだけでも痛い!という時は家から出たくなくなりますよね。
ただ、家で静かな環境にいるとかえって痛みに意識が集中してしまい、より痛みを強く感じてしまうことがあります。
仕事などで何かに熱中している時は痛みを忘れていたという経験はありませんか?
始める前は痛いのに動かすなんて…とおっくうに思いがちですが、運動すると体だけでなく気持ちの面でもすっきりすることが多いです!
まとめ
痛みがある時に筋トレをすると、メリットがたくさんあります!何より痛みがある中、運動しようかな?と思えたことが素晴らしいです。
汗がたくさん出るほどハードな運動でなくても、ちゃんと着替えてしっかり運動しなくても大丈夫です!体に合わせて運動して、痛みの原因から改善していきたいですね!!