母乳のメリット&ミルクのメリット

これからお子さんが生まれる方は、母乳とミルクどっちで育てたいと決まっていますか?

私は生まれる前には「よく知らなかった」というのが正直なところです。母乳が止まってしまったため最初しか母乳育児は経験できず、産前にもう少し調べておけば良かったと感じています。

中には「育児は母乳じゃないと!!!ミルクなんて赤ちゃんが可哀想!!」という方もいます(ご自身が母乳で育児してきた方に多い気がします)が、私はどちらの方がいいと一概には言えません。

母乳とミルク、どちらにもメリットがありますし、どちらも育児が大変なことには変わりありません。今回は私が体験した中で考えるそれぞれのメリットをまとめます!

母乳のメリット

 

お母さんにオキシトシンが分泌される

赤ちゃんに授乳するとオキシトシンが分泌されます。オキシトシンには赤ちゃんに愛着を感じやすくなる、子宮の収縮が進み、スムーズに体が元に戻りやすくなるなどの効果があります。

確かに産後入院中授乳指導の後はお腹が痛くなりました。子宮が収縮していたんですね。

初乳には免疫成分が含まれる

初乳は産後3~5日頃の母乳のことで、黄色っぽいような色をしています。胎内から細菌の多い外に出てきた赤ちゃんに、初乳を通してお母さんから免疫成分を渡すことができます。

ただ、この免疫成分は約6ヶ月で弱まります。その後は赤ちゃんが自分で免疫成分を作れるようになっていきます。

お母さんの食事によって母乳の味が変わる

粉ミルクは毎回同じ味ですが、母乳はお母さんの血液から作られるため、食べた物で微妙に味が変わるらしいです。赤ちゃんにとってのフルコースと言われるほど、母乳でいろんな味に出会えるそうです。

コスト、手間がかからない

ミルクに比べてコストがかからず、お湯を沸かしたり粉を準備したりする手間がいりません。

私の家では粉ミルク一缶が一週間ちょっとで終わります。ミルクを一日どのくらい飲むかによって違いますが、長い目で見たら出費が大分違いますね。災害などの非常時も安心です。

ただ私は最初母乳量が少なかったので、混合でミルクも使っており、結局手間もミルク代もかかっていました。

脂肪分が多く赤ちゃんが便秘になりづらい

完ミに移行した後娘が一時期便秘になり、ミルクは母乳に比べ脂肪分が少ないから便秘になりやすいと言われました。

アイクレオというミルクが母乳成分に近いと勧められ、使うようになってから便秘は改善しました。

お母さんの体重が戻りやすい

この点に関しては私は全く体験できなかったので聞いた話ですが、母乳をあげているとするすると体重が戻るらしいです。まあ、こんなに高栄養のものをあげているのだから頷けます。

お母さんは水分不足にもなりやすいので意識してたくさん水を飲んでくださいね。

ミルクのメリット

どのくらい飲めたのか量が分かりやすい

母乳をあげている場合どれだけ飲んだか見えないので、授乳前後に赤ちゃんの体重を量ります。病院なら毎回できますが、おうちに帰ってからも心配な場合は、赤ちゃん用の体重計をレンタルなどで用意するか、市の保健施設などで量ってもらうことになります。

その点ミルクは毎回何cc飲めているのかすぐ分かるので、足りない日が続く場合は早めに対処できます。

ただミルクは母乳より消化が悪いので、前回のミルクでしっかり飲めた場合は泣いても一定の時間を空けないとあげられません。

お母さん以外の人もあげられる

母乳と違い、他の方もあげることができます。生まれてすぐは3時間毎の授乳になるのですが、慣れていない準備や片付けに手間取ったり、赤ちゃんも吸うのがまだまだ下手だったりで時間がかかります。あっという間に次の授乳時間になります。

そんな時にミルクをあげてくれる方がいればお母さんの睡眠時間を取ったり出かけたりすることも可能です。完ミの場合はミルクをあげない時間があっても胸が張ってくる心配がありません。

出先でもあげやすい

今授乳室がきちんとある場所が多いとは思いますが、ミルクの場合そんなに人目を憚る必要がありません。お母さんは前開きの服を着なくてもいいですし、授乳ケープなども必要ありません。

お母さんがお酒・カフェインを飲める

お母さんが好きな物を食べたり飲んだりできるようになります。妊娠中から大好きなお酒やコーヒーを飲まないようにしていた方にとっては気分転換・ストレス発散にもつながりますね。

飲ませやすい哺乳瓶に変更できる

胸にも飲みやすい形、飲みにくい形があるようですが、母乳の場合当然のことながら交換はできません。私は保護具をつけて授乳していました。保護具を取った状態では最後まで飲んでくれませんでした。

哺乳瓶の乳首はブランドの違いはもちろん、赤ちゃんの月齢や飲むものに合わせて様々なタイプがあります。赤ちゃんに合った哺乳瓶に変えることで劇的に飲むのが早くなることがあります。

まとめ

母乳にもミルクにもそれぞれメリットがたくさんあります。

ちなみに私自身はミルクで育ったそうです。ミルクでももちろん無事に育ちます。とりたてて発達が遅かったり大病したこともありません。

今は産後すぐに母乳を止めるためのホルモン剤もあるそうです。その選択もアリだと私は思います。

どちらも知った上でいいとこ取りができれば一番良いのではと思います。

母乳とミルク、どちらがいいのかなーと考えている方に参考になれば幸いです。

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