みんな、子どもの写真ってどれくらい撮るんだろう。
私が撮った娘の写真のほぼ半分は、寝ているところだ。
仰向け、横向き、チャイルドシート、寝落ち直前で白目のとき、深く寝て指しゃぶりが外れる瞬間、起きかけの伸び…
おんなじような写真ばっかりだと分かっているのに撮ってしまう。そして、消せない。
「子どもの寝顔には癒やされる」とか、「1日の疲れがふっとぶ!」とかよく聞く。
子どもが生まれる前は「言うてそこまでじゃないでしょー」と思ってたけど、たしかにかわいい。
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スローモーションなあのころ
半分は寝てる写真だけど、半分は一応成長の記録もある。
この前夫と昔の写真や動画を見返していた。
歩き始めたころの動画を見たら…
動きおっそ!!!
記憶によると、娘は歩き出した当初からあんまりヨロヨロしたり転んだりしなかった。
1歳過ぎたらある日突然「私最初から歩いてますけど」って顔で歩いていた気がした。
でも今見ると、スローモーションで再生してるみたい。
さらに振り返っていくと、「離乳食初期」「ハイハイしたくてマウンテンクライマーみたいな動きしてるけど全然進んでない期」「寝返りするするサギ期」…
なんてゆっくりなんだ。
そして、なんてかわいいんだ!
胸がキューーンとする。
なぜ写真は3割増しなのか
夫は会社の昼休みのたびに過去の写真を振り返って見ているらしい。
また見ちゃった
写真で見ると3割増しキュンキュンなのは、なんでだろう。
残念ながら、私はリアルタイムで成長を見ていた当時はここまでのかわいさは感じていなかった。
私には母性というものがないのかと思っていた。
余裕がなかったのか、寝返ったり立ったりを応援することに真剣だったのか。
写真は嬉しい瞬間や笑顔を撮っているからいい感じに見えるのか。
いや、でもギャン泣きの写真とかも超かわいいからなあ(親バカ)…
雑念が消えて
いろいろ考えてみた結果、
リアルタイムのときは成長が楽しみな反面、まだ見ぬ変化が少し怖い気持ちがあったからかもしれないと思う。
「がんばれ」や「できた!やった!」の一番下に「ああ、寝返っちゃった」「ああ、立てちゃった」と思う気持ちがちょっとある。
だって、首が座りたての赤子にも、立ちたての幼児にも接したことがないから。
やっと生まれたての赤子に慣れてきたところだってのに。。
慣れてしまえば「怖いことなんかない」と分かる。寝返るしハイハイできるし、立って歩けることが日常になる。
そうなってから振り返ると、そこには純粋なかわいさ、いとしさだけが写っている。
ああ、このかわいさををどんな瞬間でも見返して確認できるように、カメラじゃなくて脳に直接記録できればいいのに。
カメラの容量はすでにいっぱいになってきちゃったし。写真増えるのはこれからだよ。
どうしよ。
トップ画はカメラ向けるといつもしてくれるピース。
前は指一本だったのに進化している。