今では知らない人はいない「ハリー・ポッター」。映画で見たという方は多いと思います。
でも、本でハリー・ポッターを読んだことはありますか?
知らないなんてもったいない!今回は大好きなハリー・ポッターの魅力をお伝えします^^
この記事はこんな方にオススメ!
- ハリー・ポッターは映画派、今度は舞台も気になる
- USJで遊んだけど原作はよく知らない
- 我が子 or 知り合いの子への誕生日プレゼントを何にするか悩んでいる
結論:映画派にも大人にも是非読んで欲しい!!
ハリー・ポッターの魅力
1巻を読んだ日から11歳の誕生日にホグワーツからの手紙が来ることをを待ち続けていた私。(来ませんでした。)
18歳で実家を出てしばらくはハリー・ポッターを読むことはなかったのですが、図書館でたまたま見つけて再読し、その面白さにびっくり!
同窓会で再会して初恋が再燃した感じでした。
私が特に魅力を感じるのは以下の3つの点です。
「めちゃくちゃムカつく」登場人物
ハリー・ポッターファンの方には怒られてしまうかもしれないですが、、あえて誤解を恐れずに言えば、
ハリー・ポッターシリーズにはめちゃくちゃムカつく人が出てきます!笑
1巻のダーズリー親子をはじめ、マルフォイにスネイプ先生などなど…。
ハリーを目の敵にしてきたりキャラが濃すぎたり「なんでまたこの人はー!」という気持ちになる登場人物が多いんです。
それは作者のJ・K・ローリングさんの作る人物像がとてもリアルで人間くさいからだと思います。登場人物の性格や行動パターンが細部まで考えられていることで、強烈な個性が作り出せるんです。
そして一見ムカつく行動の裏に意外な理由や隠された思いがあったりするんですよね…!
ネタバレになってしまうのでこれ以上は言いませんが、子どもの頃読んだときよりも大人になってからの方がその複雑な感情の動きが分かるし共感できます。
逆にとても好きになる登場人物もいます。私はダンブルドア先生の大ファンですし、大好きな登場人物がたくさんいます。
生き生きとした言葉
1巻の後書きにとても感動したエピソードが載っていたのでご紹介します。
~翻訳者の松岡佑子さんは、もともと同時通訳者でした。
1998年に最愛の夫を失い、夫の出版社を継ぐために同時通訳の仕事をしながら出版について学んでいた松岡さん。
そんな時にイギリスの友人から紹介されたのが、当時イギリスでは爆発的にヒットしていた「ハリー・ポッターと賢者の石」だったそうです。
熱烈なラブコールで版権を取った松岡さんが翻訳をし、紹介してくれたイギリスの友人がイラストを描き、当時小さかった出版社(静山社)が「ハリー・ポッター」シリーズを出版しました。~
通訳と翻訳は似ているようで全く違う仕事です。
通訳者である松岡さんの「最愛の夫の遺志をつぎたい」という熱意のおかげで、翻訳された日本語の生き生きしていること!
ところどころ字体が変わっているのは松岡さんの工夫なんだそうです。おそらく通訳者であり音に敏感なのでしょう。
読んでいる私たちも、実際に音が鳴ったり人がしゃべっているように感じます。
長い本ですが、リズムがいいので小学生くらいの子なら引き込まれて読むことができます。もちろん大人もサクサク読めます。
字が読めない子も読み聞かせするとじっと集中して聞き入るそうです。きっと音で情景が伝わるからですね。
娘はどんな反応をするだろう?!今から読み聞かせるのが楽しみです^^♡
読了後の爽快感
ハリー・ポッターシリーズがすごいのは、クライマックスのスピード感!!
ハリーって、勇敢で友だち想いである一方、余計なことに首を突っ込むというか向こう見ずなところがありますよね(笑)
私は読んでいて「あー!!またそういうところ行っちゃう!やめとけやめとけー!!」と思うときがあります。
「規則があるでしょ!!」とハーマイオニーみたいなことも言いたくなります。(ハーマイオニーも途中からどんどん勇敢になっちゃうけど。)
まあ、物語としてはそうして危険を犯して得た情報は重要な伏線なわけです。
そしてラストに向け伏線がつながり、ハリーやロン・ハーマイオニーは最大の試練を与えられ…
読み終わったときの全ての問題が解決した爽快感と言ったら!!
天候の悪い中ずっと登山していて山頂に着いたらパーッと太陽が差したみたいな…
丸三日悩んだパズルが解けた瞬間みたいな…
サウナに入って、出た後の冷たいビール!みたいな…
そんな感じです。
2時間でまとめている映画よりも、本の方が小さなエピソードや伏線、登場人物の数などが多いので、爽快感も大きいです。体感したい方は是非読んでみてください。
読むのが何回目かで結末を知っていてもスッキリします。ストレス社会で戦う大人にもピッタリです。
まとめ
- ムカつくほど人間の特徴を捉えた人物描写
- 実際に音が聞こえたり、友だちとしゃべっているかのような生き生きとした言葉
- 伏線が回収されるラスト数ページの爽快感
以上の理由から、映画派の方にも子ども達にも大人にもハリー・ポッターはオススメです!!
長いと敬遠せずに手に取ってくれる方が増えたら嬉しいです^^
『ハリー・ポッターと賢者の石』以下全7巻
作:J・K・ローリング 訳:松岡佑子 絵:ダン・シュレンジャー 発行所:静山社 2000年12月28日
☆いつの間にか新装版が出ていましたが、私は「イギリスの友人」が絵を描いたこの装丁が好きです。
クリスマスプレゼントにもぴったり!
☆通勤中に読みたい大人なアナタはこちら!面白くて乗り過ごさないでくださいね!