「うちの子、言葉遅くない?」
「舌足らずなしゃべり方、可愛いけどいつまで続くの?」
「どんな風に働きかけたらいい?」
お子さんの言葉については個人差も大きく、悩みはつきませんよね。
「心配ない」と言われるレベルでも、日常の中でできることがあればしたいもの。
専門である言語聴覚士さんがお悩みに答え、ことばの力をつけられる遊びを教えてくれる本を見つけました!
『0〜4歳 ことばをひきだす親子あそび』
著:寺田 奈々、絵:beth、 発行所:小学館 2022年06月1日
この本はこんな方にオススメ!
- 0~4歳の子をもつ全ての方
- 子どもの言葉の発達が気になる方
- 家で子どもとどうやって遊んだらいいか分からない方
0~4歳の子をもつ全ての方に
この本は、本というより図鑑のようで、1ページに1つずつ遊びが紹介されています。
遊びの数はなんと100個!!
インスタで家族のエッセイを描かれているbethさんの絵が可愛く、ほっこり読めます。
私は題名を見て、「最初の言葉が出るまでのはたらきかけ」かと思いましたが、そうではありませんでした。
言葉の発達には順序があり、段階ごとに必要な能力の準備があります。
助詞を使えるようになったり、正しく発音できるようになるのは4歳から6歳。
この本は言葉の出始めだけでなく、そこまでの段階に合わせた遊びが集められています。
遊びながらできるというのがいいですね!!
「家でどんな遊びをしたらいいか分からない」という方(私)にもピッタリです。
ことばがけがノイズ?!
娘が該当する1歳ー1歳半のところを見ていて、ショックな一文が…
言葉のシャワーはNG
ことばがけは、届かなければただのノイズ(雑音)。
『0〜4歳 ことばをひきだす親子あそび』寺田奈々著、小学館 P45
良かれと思って話しかけてたんですけどね…雑音でしたか…。
(「この時期の子の」「言葉の発達においては」プラスになっていないというだけだと思います。)
ことばがけは、その子の理解力ピッタリか、ちょっと簡単すぎるくらいがいいそうです。
ことばをひきだす遊び、娘とやってみた!
じゃあ、どうしたらいいの?!という疑問が、遊びの中で解決されています。
この本にあるのは、準備もオモチャもいらず、すぐにできる遊びばかり!!
娘は1歳4ヶ月でまだ言葉は出ていないので、0歳ー1歳と、1歳ー1歳半の遊びからいくつかやってみました。
空き箱とことこ
空き箱を生きものに見立てて動かし、イマジネーションを育む遊び!
口で効果音をつけながら止まったり、急に動かしたりするとよく見ていました。
これで楽しめるんなら、市販のオモチャってほんとにいらないなあ。
おもちゃ見ーつけた!
子どもの目の前でおもちゃを隠して、ものの永続性の理解・見えないものを予測する力をつける遊び!
ハンカチだと簡単すぎて秒で見つけていたので、段ボール箱で隠してみました。
目の前で隠し、ぬいぐるみの尻尾見えてるんだけど、自分で箱を持ち上げる瞬間とても嬉しそうです。
嬉しい気持ちに共感するのも大事だそうです。
コロコロキャッチボール
ボールを転がし合い、声をかけたり交互にアクションすることが会話の基礎作りにつながる遊び!
むやみやたらに娘のテンションが上がります。
ボールが跳ねると楽しそうですが動きは全く目で追えていないので、声をかけて注意をむけつつゆっくり転がすのが良さそうです。
どの遊びもシンプル。
「これが会話につながっている」と意識しているかどうかで、声かけや目線の向け方が全く変わってくると感じました。
遊びの中でコミュニケーション
この本に紹介されているのは知育玩具など特別な物を使った遊びや、複雑な遊びではありません。
親の動きをマネっこしてもらう、一緒に鏡を見る、積み木をカチカチさせる…など、娘の成長に合わせて自然とやっていた遊びも多くありました。
ただ、それが言葉と関係あるとは全く思っていませんでした。
そう思ってやってみると全然違う遊びに感じます。
遊びの中で声かけするからこそ、子どもの注意が向きやすかったり集中が続きやすかったりするんだと思います。
どの力を伸ばしているか…と考えるのも大事だけど、一番大事なのは子どもと親のコミュニケーション。
家にいるとき、子どもとどう遊んだらいいか分からない!という方には超オススメな本です!
この本について詳しく見てみる! ↓↓
著者寺田奈々さん(なな先生)のインスタはこちら