子育てに普通はない?!目からウロコが落ちた『こんなにちがう!世界の子育て』

タイトル

子育てって、その子によって、育てる時の親の状況によって、一人として同じことはありませんよね。

最近それだけではなく、「これが普通」だと信じて疑わないような根本的なところにも「普通」はないのではと思いました。

私がこう考えたのは「こんなにちがう!世界の子育て」(メイリン・ホプグッド著、野口深雪訳、中央公論新社、2014年)という本を読んだからです。
この記事では、読んだ中でも印象に残ったことや本を読んで考えたことをまとめます!

中国のトイレトレーニングは生後半年から?!

紙オムツ

この本を読んで特に驚いたのは中国のトイレトレーニングについてです。
なんと中国の一部の地域では、子どもが座れるようになる生後6ヶ月ごろからオムツをはずすんだそうです!

伝統的にオムツはずしが早いことには理由があります。

  • 紙オムツは決して安くなく、贅沢品とみなされるため
  • 夏暑く湿度が高い南部でオムツは快適ではないため
  • コミュニティ全体でトイレトレーニングを進めていく文化があるため
  • 家の中にカーペットを敷かない家庭が多いため

特に3つめの「コミュニティ全体でトイレトレーニングを進めていく文化」については日本との違いを強く感じました。

この地域では子どもにお尻部分の布がない「股割れズボン」を履かせ、外出中は公園や街中のゴミ箱でトイレをさせている光景もよく見るのだとか。

また、子どもがトイレに行きたそうなら兄や姉・両親の友人や隣人など近くにいる人がおまるやトイレに座らせてやるのが当たり前だそうです。

日本だと街中でトイレをさせている親は常識がないと思われそうだし、私は平日娘と二人っきりのことが多いのでトレーニングも私一人でやるイメージになります。

良い悪いは別としてこうした環境なら早期のトイレトレーニングも進めやすいのかもしれません。

1歳未満でトイレトレーニングは可能なの?

おまる

この本を読む前に私はてぃ先生のこちらの動画を見て「トイレトレーニング大変って聞くけどうちの娘はまだまだ先や~!ホッ!!」と思っていました。

ただ、この本で生後6ヶ月ごろからのオムツはずしも事実上可能なんだということに驚愕しました。

トイレトレーニングは早く始めるべきだと主張する専門家によると、子どもに無理矢理やらせたり、失敗したときに罰を与えたりしなければ子どもは順応していけるのだそうです。

中国ではこれが証明されている形になります。(ただ、早く始めるとトイレトレーニングの期間は長くかかります。)

もう一つ気付かされたのが使った(使う予定の)オムツの枚数についてです。
一歳の娘はオムツの使用量が減ってきた現在でも一日に6~8枚使います。新生児の頃は更に多く使っていました。

平均して一日に8枚だったとしても、
8×365=2920
一年で3000枚近くです。
トイレトレーニング完了が伸びれば使用枚数は増えていきます。

トレーニング自体は大変だけど、もしオムツが必要なくなれば出費かぶれる心配出かける時の荷物も減るな。。
「えっ…やるなら自分が仕事していない今年の夏??」と一瞬思いました。

いやいや、まだ私の踏ん切りがつかないので本格的にはやりませんが、「暑い日の日中は裸で過ごすのもアリなのかな~」くらいには考えが変わりました。

子育てに「普通」はない?

2つの選択肢で悩む
私はこれまで「トイレトレーニングは2~3歳が普通、4歳って子も多いのね!」と思っていましたが、別に2歳を過ぎないとやっちゃダメというわけではないと気付きました。

この本には

  • 家族や友人との時間を大切にするため、小さい子にも夜ふかしを許すアルゼンチン
  • 食を大事にすることを教えるため2歳児にも大人と同じものを食べさせるフランス
  • 幼少期から仕事をさせて、技術を学ばせ自分は重要な存在だと自覚させるマヤ族

などなど目からウロコが落ちることばかり…

子育てに「これが普通」「こうじゃないといけない」はないんだなと感じました。

1つのやり方にこだわっているときは視野が狭くなっていることがあります。

最近あった出来事で例えると、家のしゃもじは経年劣化で盛るたびにご飯粒がひっついてしまっていました。
ある時ふと気付いてしゃもじを買い換えると、自分たちのご飯も娘の軟飯も全くくっつきません。たった400円の出費でご飯を取り分ける時間が大幅に短くなり、気分も爽快になりました。

もし私が、新しい他のしゃもじがあるなんて考えもしなかったらどうでしょう?または新しいものを試すのを恐れて変えようとしなかったら?
(しゃもじに限ってはありえないけど)

私はまだ悪態をつきながら ひっつきしゃもじと戦っていたでしょう。

身近な人がやっていない新しい方法を試すのは勇気がいります。
また、子育てについては「こういうものだ」と思い込みやすいと思うのです。それが上手くいっていなかったとしても。

  • 子どものトイレを屋外でやらせるべきではない
  • 子どもは早く寝た方が良い
  • 離乳食で使える食材はこれとこれ!大人とは別の物を食べるべき

こうした「こういうものだ」はその国の文化や常識、気候などの影響、もしかしたら企業の利益も関わってくるのかな…と感じました。

この本のやり方が全て正しいかどうかはまだ実践していないので分かりませんが、自分のやり方・日本のやり方を客観的に見るにはとても良い本です。

悩んでいる時は視点を変えたい

地球のイラスト

「こんなにちがう!世界の子育て」(メイリン・ホプグッド著、野口深雪訳、中央公論新社)では著者が世界の子育てを研究し実践して「何故こうするのか」を考察しています。

読むと目からウロコが落ちる一冊です!気になった方は是非手に取ってみてください。

 

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最後まで読んでくださってありがとうございました!

 

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