私は小さいときから食べるのが大好き。テーブルに食べられるものが何もなくなるまで、決して席を離れなかったそうです。
昔聞いたときは「どんだけ食い意地はってんだ!」と恥ずかしかったけど、今思うと親はラクです。(いや、食べ過ぎも大変か…私も保育園に入るまでまるまると太ってました。)
そんな食い意地のはった私の子どもは、きっと食べることが好きなんじゃないか?と楽観的に考えていました。
が、現実は甘くありませんでした。今日もご飯が宙を飛びます。
そんな時に出会ったのがこの本です。
『うちの食べてくれない困ったちゃんが楽しく食べる子に変わる本』
著者:上田淳子、日本文芸社 2016年03月09日
嫌いな理由を探してなくしていく
著者の上田さんも食べることが大好き。ヨーロッパで料理修業をされシェフとして実力を発揮、その技術を駆使して日々子ども達にご飯を作っていたのですが…食べてくれない。
子どもは一筋縄ではいかないですね。
面白かったのは双子でも好みが全く違うということ。
つまり、好き嫌いが出てくる理由として、料理する人の技術はあんまり関係ないかもしれないんですね。
食べたくない理由としてこんなものが挙げられています。(抜粋)
- パサパサなのが嫌!
- 色が怖い
- 大きさが嫌(大きすぎる、細かすぎて食べづらいなど)
- ツブツブが嫌
- etc…
味や臭いだけではないんですね!「ナスの色が嫌」という理由にはびっくりしました。
口に入れるものだから、子どもは五感でチェックしているんだな。
考えられる可能性をつぶしていくと、アッサリ食べられるようになることもあるそうです。
食事に集中できる環境をつくる
そもそも調理の仕方や味付け以前に大事とされているのが食事の時に必要な三要素です。
①料理
②食べる道具
③お腹が空いた人
これだけ。
逆にこれ以外に気が散るものは食卓に置かないし、お腹が満たされてきてご飯がオモチャになり始めたらすぐに下げる。
おやつなどを調節し、食事の時にはお腹が空いた状態にする。
これが…できないんだよなあ、なかなか…
シンプルだけど、これは一番難しいことかもしれません。ずっと頭の片隅に置いておきたい三要素です。
スポンサーリンク作りやすく、食べてくれやすい調理のヒント
「うちの子が食べてくれるご飯」のために、具体的に実践できるレシピや調理法も紹介されています。
私がやってみたのは「野菜の洗い方・切り方」と「蒸し野菜」。
まず切り方は、葉物野菜は先に切っちゃってから水につけて洗う!というもの。そして、ここまでしてからビニール袋に入れて冷蔵庫に入れておくと次の調理が楽だそうです。
たしかに葉物野菜の根っこの部分は切った方がよく洗えます。丸のキャベツの葉っぱもはがすのは意外と手間で、ザクッと切っちゃった方が早い。毎回包丁やまな板出して、洗って…としなくていいのは時短です。
また、放っておいても調理できる蒸し野菜料理を子どものご飯にも大人のご飯にも活用するのがおすすめされています。
今回はカボチャとにんじん、キャベツ1/4を蒸してみました。
炊飯器調理よりも水っぽくならない感じです。火を通しておくと自分たちの料理に使うのも大幅時短になります。さらに、大きく切って低温からじっくり蒸すことで甘くなります。
カボチャは私の祖父からもらった「まだ甘くない」とお墨付きのカボチャでしたが、下味もつけていないのに野菜の甘みを感じました。
昨日、蒸したキャベツを切ってキャベツハンバーグを作りました。野菜に火が通っているので混ぜてる間にどんどん水が出ることもないし、炒めて粗熱を取る時間もいりません。
付け合わせで蒸してあったニンジンとカボチャも盛り付けました。(せっかく付け合わせまで用意したのにバタバタしてて写真撮り忘れました。)
娘は自分のご飯を食べ、私のカボチャを指さして、食べたいアピール。
めずらしい!
渡してみるとなんと皮ごとペロリ。ニンジンもちょっと固かったかな?と思ったのに食べました。蒸したことで甘かったんでしょうか。
野菜本来の味って果物に近いところもあって意外と子どもも好きなのかもしれません。
こちらのレシピもよく食べました。食べない娘が生まれてはじめておかわりした無水トマトカレー
これが毎回上手くいくかどうかは分からないけど、レパートリーの1つにしたいと思います。
食べてくれなくて行きづまったとき、また子どもが料理をお手伝いしてくれそうな年になっとき、また読み返したい本です。
離乳食期~の子をもつ方向け!