自分も子どもも、やる気を上げるには?ー『やる気が上がる8つのスイッチ』

これをやるぞー!!と決めたときはよくても、どうにも「やる気が出ない」ときってありますよね?!

しーの
しーの

心に火をつける方法、知りたい!

と思いこの本を読んでみました。

結論から言うと、具体的なやる気の上げ方よりも、今の状態をタイプ分けすることの方に重きが置かれた本でした。

ただ、タイプを知ると、自分だけでなく仕事のチームや子どもにやる気を起こさせるにはどうしたらが見えやすくなります!

やる気のタイプを決める三要素

著者が言うには、やる気の出し方はその人や状況によって違うとのこと。

誰でも一律のやり方でやる気が起きれば簡単ですが、そうはいかないですよね。

医者が病気の状態を見て処方するように、著者は以下の3つの要素からやる気の状態を8タイプに分けています。

マインドセット

マインドセットには証明と成長の2つがあります。

証明マインドは人から「すごい」と思われることが大事。困難に直面すると、できない自分を認めるのが嫌でチャレンジをやめてしまったりします。

成長マインドは自身の成長だけに興味があり、他人の評価は気になりません。

やる気が起きやすいのは成長マインドです!

フォーカス

モチベーションの持ち方には、獲得と回避の2つがあります。

獲得にフォーカスする人はどんどん新しいことにチャレンジし、スピードを重視する傾向があります。

回避にフォーカスする人は失うことを恐れ、自衛的で正確さを重視する傾向があります。

この2つはどちらも必要で、バランスが大事です。

自信

ここでいう自身は自己効力感のこと。

やる気を高めるためには自信があることが望ましいです。

自己効力感を高めるには、成功体験を積むことや他の人の体験から学ぶことなどが有効です。

やる気の状態の8タイプ

これらの3つの指標から、8タイプに分かれます!

マインドフォーカス自信
①中二病証明獲得なし
②うざいやつ証明獲得あり
③臆病者証明回避なし
④退屈な人証明回避あり
⑤やる気の空回り成長獲得なし
⑥真面目な見習い成長回避なし
⑦神星成長獲得あり
⑧熟練の匠成長回避あり

このタイプは「私はこれ!」とずっと固定されているわけではなく、状況や周りとの関係性によっても変わります。

私は「うざいやつ」かな?「やる気の空回り」のこともありそうです。

肝心のやる気の上げ方は?

8つのタイプに分けたのでそれぞれ解決策があるのかと思いきや、やる気を上げる方法は主に3つです。

  1. 証明マインドの人は成長マインドにする
  2. 必要なスキルを身につけ自己効力感を上げる
  3. それぞれのフォーカスの力を発揮できるようにする

つまり、

①中二病②うざいやつ⑤やる気の空回り が目指すべきは ⑦神星

③臆病者④退屈な人⑥真面目な見習いが 目指すべきは ⑧熟練の匠

になります。

この3つのポイントについては具体的にやり方が書かれていますが、

8つのスイッチという題名を見て「やる気の上げ方」がもっと多く書かれていると期待したので、少し拍子抜けでした。

ただ、相手のやる気に影響を与えたいときにこの本はとても効果的です。

たとえば、回避フォーカスの子どもに勉強させようとして、獲得フォーカスの親が勉強のメリットをふわふわ語ったり、上手くいってないのにヤタラと褒めたりしても全く効果がありません。

自分と相手のタイプを考えることが大事だと感じました。

自分や周りの「やる気問題」に悩んでいる方は一読の価値ありです。

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