ほめて育てるのがいいとよく聞きますが、ほめるのって案外難しいですよね。
最近の自分の言葉を思い返してみると…
離乳食を食べられた。「すごい!」
出先で静かにしていられた。「すごい!」
他の子におもちゃを渡してくれた。「スゴーい!!」
あれ?なんだか、「すごい」しか言ってないな。
語彙力のなさよ。
自分が反射的に「すごい」と言っているということに気づけたのは、こちらの本を読んだからです。
オックスフォード児童発達学博士、モンテッソーリ教育やレッジョ・エミリア教育…。
強そう。
ほめるのはいいことだけど、NGなほめ方もある
著者によると、よかれと思ってほめていても、ほめ方によっては子どもにネガティブな影響を与えてしまう可能性もあるんだそうです!!
ほめ方は主に以下の3パターンに分かれます。
- おざなりほめ…「すごい」「いいね」など
- 人中心ほめ…「優しい」「天才!」「美人」など
- プロセスほめ…「ここを頑張ったんだね」など
並べるとなんとなく感じると思いますが…
この中でNGなのはおざなりほめと人中心ほめ!!
こういったほめ方をするとどんな影響があるのでしょうか?
ほめ方によっては良くない影響がある?
おざなりほめや人中心ほめをしたことで、子どもに出てしまいやすい良くない影響は以下の4つです。
- ほめられることに依存しやすくなる
- 興味を失ってしまう
- チャレンジする意欲が低下してしまう
- モチベーションが下がってしまう
4つそれぞれを詳しく見ていきます!
・ほめられることに依存しやすくなる
常にほめられたい、認められたいという欲求が大きくなり、ほめられないと不安になったり自身の価値を見いだせなくなる。
・興味を失ってしまう
自分が楽しくてやっていたはずのことも、次第にほめられること自体が目的になってしまうと、ほめられなくなったとたんやりたくなくなってしまう。
・チャレンジする意欲が低下してしまう
ほめられることや周囲の評価がプレッシャーになってしまい、失敗を避けようとする。
・モチベーションが下がってしまう
全力を出さなかった物事を大げさにほめられることで、「この程度でいいのか」と思い上を目指さなくなる。
大人相手にほめるのもとても難しいものです。
職場などでも、雑なほめ方では「ホントに?何が?」となったり、場合にもよっては嫌味ととられかねません。
子どもに対してもおんなじこと。
上辺だけほめたり、親が「こうあってほしい」という希望に沿った行動をしたからほめるというのはあまりよろしくないんですね。
スポンサーリンク良いほめ方のポイントは?!
じゃあ、どうほめたらいいの?!?
ほめるときのポイントは次の3つがあるそうです。
- 成果よりもプロセスや努力をほめる!
- 見たまま具体的にほめる!(何がすごいのか?)
- 質問をする!(一番頑張ったところはどこ?など)
確かにこれなら自分が言われても嬉しい気がします。
プロセスや努力を見ていなかったのにほめるとウソっぽくなってしまうので、質問(はい・いいえで答えられないもの)をするといいそうです。
ということは、親も子どもの普段の様子をよーーく見て、話をよーーく聞くことが大事ですね。
よーーく見てよーーく聞いて、本心から「それはすごい」と思えてから、はじめて「すごい」と思った理由と一緒に伝えるのが理想かもしれません。
考え出すとほめられなくなりそう
そうは言っても、難しく考えるとほめる回数が減ってしまいそうです…。
ほめること自体はいいことだと私は思います。
この本を読んで、私自身が「ほめられたい」「スゴいと言われたい」と思ってるなということに気付きました。
(ほめられ依存症…なのかなあ??)
そして私の「すごい」は口癖になってしまっている感があり、反射的に言っています。
ほめる総量が減るよりは、口癖で「すごいね」と言ってしまったとしても、その後から具体的に何がすごいと思ったか伝えても良いし、子どもの話を聞いてもいいと思います。
「叱り方」もしっかり載っている!
この記事では「叱り方」については書いていませんが、本には良くない叱り方と建設的な叱り方も出てきます。
良い叱り方の例も載っていたのですが、「ほんとにこんな風になる~??」と思ってしまいました。
リアリティがなくてドラマとかでも使わなそうな…^^;
それとも、普段から信頼関係ができていたら上手く伝えることができるのかな。
叱るときは子どもも自分も平常心ではなく、自分が癇癪を起こしてめちゃくちゃになってしまうこともありますよね。
子どもも自分も成長は1つずつ。
怒り終わって冷静になったら、この本のこと思い出そう…。
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