長野県南部にある阿智(あち)村は、「星が最も輝いて見える場所」第1位と環境省に認定された場所です。
豊かな自然と、昼神温泉という美肌の湯もあります。
以前からずっと見てみたかった阿智村の星空。
4歳&0歳5ヶ月の育休を利用して行ってきました!
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星空ナイトツアーに参加するには?
天空の楽園 星空ナイトツアーが開催されるのは『富士見台高原ロープウェイ ヘブンスそのはら』。
ゴンドラで標高1400mまで上り、ライトが消灯されて満天の星空を楽しむことができます。

チケットをオンライン購入
チケットは先にオンラインで購入しておきます。現地でチケットを購入することはできません。
2週間前の午前10時から発売になり、ゴンドラ乗車時間は15~30分の時間指定制となります。
当日曇りで星が見えなそう…となっても、キャンセル・払い戻し・日時変更はできません。荒天により営業中止の場合のみ払い戻しがありますが、交通費や宿泊費などの補償はありません。
ギリギリまで天気や混み具合を考慮して購入するのがオススメです。
遊び予約/レジャーチケット購入サイト「asoview!(アソビュー)」
チケット料金
料金は大人・高校生2,800円~、小中学生1,400円~。
ゴンドラ往復料金が含まれます。料金は変動制なので、繁忙期は上がります。
提携旅館から参加する
昼神温泉郷にあるオフィシャルホテル・旅館にはナイトツアー付き宿泊プランがあります。このプランなら2週間前になると旅館が星空ナイトツアーのチケットを予約してくれます。
バスでの送迎(1人1000円)付きのものと、自家用車で移動するものがあります。
今回は赤ちゃんもいたので自家用車で移動しました。バスなら時間ギリギリまでお食事もお酒も楽しむことができます。
営業除外期間
2025年度の開催期間は4月12日(土)から翌2026年3月22日(日)までですが、除外期間があるので注意が必要です。
除外期間はこちら。
- 2025 5/12(月)~7/11(金)
- 9/1(月)~9/19(金)
- 11/17(月)~12/19(金)
- 2026 1/5(月)~1/9(金)
- 2/2(月)~2/6(金)
私たちが最初にナイトツアーを調べたとき、その日から2週間は除外期間だったのでチケットを予約できる日が一日もなくて困惑しました。
ゴンドラメンテナンスなどのための期間だそうです。
遊び予約/レジャーチケット購入サイト「asoview!(アソビュー)」
星空ナイトツアーの持ちもの
ナイトツアーにはこれらの物を持っていると便利です!
- レジャーシート
- 雨具
- 防寒具
- 虫除け
屋外で横になって星を見るのでレジャーシートは必須です。厚手のものがあればより良いです。
山の天気は変わりやすいので雨具・防寒具も必要です。阿智村の天気予報は夏日でしたが、標高が高く夜になると10~15度下がります。レジャーシート越しに地面から冷気が伝わってくるので夏でもフリースを着ている人もいました。
また、夏は虫に刺されやすいのでサンダルよりスニーカーがオススメです。刺されると1週間は痒いブヨは普通の虫除けが効かないので、ハッカ油がいいそうです。
レジャーシート、双眼鏡、ブランケットなどは山頂駅でレンタル・購入することもできます。
阿智村の星空にがっかりしないために
星空は天気に大きく左右されるので、「期待して行ったのに全然星が見えない!!」ということもよくあります。
周囲に人工の明かりがないので、星が出なければ真っ暗でなんにも見えません。
少しでも星空に出会える確率を上げるためにチェックしておくといいことがこちらです。
月の満ち欠け
満月の日は、月が明るく星は見えづらいです。
私は現地に行くまで全く考えていませんでしたが、当日はギリギリ満月ではありませんでした。
月の満ち欠けは事前に調べることができるので、ナイトツアーの日程を決める際の参考になさってください。
阿智村星空指数
天気予報の他に、「星空指数」を検索すると10日分見ることができます。
ただし山の天気は変わりやすいので、必ず当たるとは限りません。
ナイトツアーに参加してみた!
ここまで書いてきたのは参加したから分かったことで、私たちは満月のことなど少しも思い至らず、忘れ物だらけでした。それでもなんとか行ってくることができました!
私たちが泊まったのは「湯多利の里 伊那華」。

畳のお部屋で、すぐ隣に流れる川の音が聞こえ、日本庭園が見えます。素敵すぎます。
お肌がつるつるになる、「美人(男)の湯」と言われる温泉。露天風呂が7つもあってすっごくて、いつまでも入っていたかったです。

引用:湯多利の里 伊那華HP
この露天風呂はチェックイン~夜中2時が女湯、朝9:30までは男湯に交代するので、温泉に入る時間を予定に組み込んでおくと良いと思います。
今回は予約しませんでしたが、貸し切りの家族風呂や露天風呂付きのお部屋もあります。
足湯も広ーい!!

早くチェックインしてしまうと4歳が飽きちゃうかな?と心配していましたが館内で十分に楽しめました。
むしろ赤ちゃんがいるので交代でお風呂、お夕食のバイキングも交互に取りに行って…とやっていたら時間がギリギリ!
大慌てで星空ナイトツアーに出発します。今日のメインはこれから。

ゴンドラの山麓駅。乗り場が近づくとゴンドラのゴゥン…ゴゥン…という音が響き、娘は涙目で
「音が怖いから、行かないー!!」
…え?まじで?ここまで来たのに?!やめて??
チケット代や高速2時間の道のりが脳内をちらつき、必至で娘をなだめすかし説得。なんとか抱っこで乗車できました。

全長2549mの長ーいゴンドラ!
標高差610m、グングン上ります。乗車時間は約15分。こんなに長いゴンドラには初めて乗りました。

頂上に到着。娘、到着できてよかった…。
麓は真夏日だったのに、夕方の山頂駅は19.7℃。ひんやりしています。

この「ヘブンスそのはら」は星空ナイトツアー以外にも雲海や紅葉を楽しむプランもあるようです。
グランピングのテントもあります。上の方には豪華なリクライニングチェア(有料)などもあるようですが、今回はそこまで行けませんでした。
しかもナイトツアーに出発する前バタバタしたので、自家用車に準備しておいたレジャーシートや赤ちゃんのおくるみを丸ごと忘れました…。
結局入り口でレジャーシートを300円で買いました。山頂の思い出ということで仕方ない。

19:30、消灯!!
しましたが、まだ夕方なので空は明るいです。早くも飽き出す娘。
この日はラッキーなことに「HOSHINI」さんが解説してくださっていて、お話を聞きながら空を眺めていると1つ1つ星が見えてきました。
山の天気は変わるのが早く、あっという間に暗くなってきていい感じに星が見えてきて…
20:00には雲で全部隠れました。
前日は解説中に急に雨が降ったりもしたそうで、やはり初回から満天の星空を期待するのは甘かったか。
解説が終わり、さあどうしよう。
少し登ったところに写真撮影にいい場所があるようなので真っ暗な道を少し歩いていくと、前を行く人が次々立ち止まります。
つられて上を見上げると…

ちょうどそこだけ雲が切れ、星空が見えました!
空は真っ暗で細かな星まで見えて、とても美しい星空でした。
何より、この一瞬だけ見えたことに感動。5分くらいでまた周りから雲が出てきました。
4歳は星空について前情報が無さすぎるので、事前に夏の夜空の絵本を見たり、一緒にてるてる坊主を作ったりして気持ちを高めました。
でもそれらは関係なく、一瞬見えた星空の美しさは4歳も十分感じたようです。
ゴンドラさえ音や高さを怖がらずに乗れれば、子どもも非日常感で楽しめると思います。小学生なら自由研究のテーマにするのもいいかもしれませんね。
より美しい星空を楽しむなら冬。寒いけど。
綺麗な星空に出会えるか、また行きたいです。