うちの子、いつしゃべる?
どうせなら賢い子に育ってほしいね!
赤ちゃんの誕生~よちよち歩きのころ。言葉も話さないし、脳の発達はまだこれから…と思っていませんか?!
いえいえ!働きかけるなら、今なんです!
今回ご紹介する本によると、賢い子は「5歳までに脳の準備ができている」んだそうです。小学校に入学する前ですね。
脳科学に基づいて、子育てに活かせる方法が52個もまとめられた本です!
『子供の脳は5歳までに準備しなさい』
著者:ジル・スタム、 訳者:日向 やよい、 発行所:三五館、 2016年11月29日
脳科学にもとづくメソッド
米アリゾナ州立大学で、教育心理学臨床学准教授として25年以上教鞭をとっている著者。
本書は0~5歳の子を持つ親や保育者に向けて書かれています。
脳科学の要素がちょっと難しいですが(特に脳の育ち方をまとめた第1部)、第2部からは、理論と実践のためのポイントが分けて書かれています。
2部から読んで、その後に1部で「そういうことだったのか!」と納得するのもいいかもしれません。実践のポイントがあることで実際にやってみやすくなっています。
この本は以下の4つの章から成り立っています。
- 5歳までの脳の鍛え方
- 自立心の育て方
- 固いキズナの結び方
- 「読む」「書く」「話す」の深め方
我が家の娘は現在1歳3ヶ月。「言葉が出るのはいつかなー」と楽しみにしているところなので、特に第4章の内容が気になりました!
話して、話して、話しまくろう!
あなたは子どもにどのくらい話しかけていますか?幼いうちに話しかけることが、脳のためにはとても重要なんだそうです。
言葉の数と知能指数の関係?!
心理学者のベティ・ハートとトッド・リズレーによると、3歳までの子どもに話しかける言葉の数と、後の子どもの知能指数には比例関係があるそうです!!
(しかも言葉の数は、親の経済状態にも比例するとか…。)
逆に、1日「話して、話して、話まくれ」ば子どもの知能指数が高くなる可能性もあるということです!
ちなみに、テレビの音声でもいろいろな人が話していますが、1~2歳の子にはテンポが早すぎるので聞き取れません。やはり近くにいる人がその子に向けて話しかけるのが一番のようです。
内容は子どものやることを実況中継したり、絵本を読んだり、なんでもok。
これを聞いて、「やっぱり大事だからたくさん話しかけよう!」と思いやってみたのですが…
日中子どもと2人っきりだとどうしても無口になってしまいます。思い出したときはよくても、他のことをやり始めたりするとつい忘れます。
そこで私がやってみたのがまずは30分、超集中すること。時間を決めてその30分だけは他の家事や用事をせず、ひたすら娘に集中して話しかけます。
午前中にこれをやると、なんとなく話しかける感覚がつかめるので、その後他のことをしても普段より言葉が増えたと思います。
ベビーサイン
ただ、まだ娘は話さないし、話しかけてもまだ反応が返ってくるわけではありません。
そこでやってみたいと思ったのが、本書にも紹介されていたジェスチャー(ベビーサイン)。
「食べる」「おしまい」「ねんね」など簡単なジェスチャーは、子どもが自分で意思を表せるようになる助けになります。
2歳前後でイヤーー!!となったときに、少しでも自分の思いを言い表す術を持っていてほしいというのもあります。
今大人が使ってみていますが、本当に覚えてやってくれるのかな?それができたら便利だし、想像しただけでもなんて可愛いんでしょう。楽しみ。
また、子どもが発した音を真似して繰り返すのも「自分から発信してみたい」という気持ちを後押しするそうです。
繰り返すことで強化される
考える際に一番重要なのは、時間をかけることです。新しい情報があなたにとってどんな意味を持つのか、じっくり検討する時間をとってこそ、考えも学習も深まり、最大の効果が得られます。
『子供の脳は5歳までに準備しなさい』ジル・スタム/日向 やよい/三五館 p36
この本の著者は保育の現場で働いている方ではありません。
だから、具体的に「こうやって声をかけよう!」とか「こうやって遊ぼう!」とかが示されているわけではありません。(日本語がちょっとカタいのは訳者も医学部薬学科を出てる方だからかも。)
ただ、それだけ日常の多くの場面で脳科学からのヒントを活かせるということ。時間をかけて実際にやってみて初めて理解できる気がします。
今回はざっと全体に目を通しましたが、娘とやってみながら5歳までに何度も読み返そうと思う本です。
産後すぐ~5歳の子をもつ方向け!
読み聞かせの方法はこちらにも!
ダイヤロジックリーディングとは?「ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ」を読んで
具体的な声かけや方法ならこちら!
ふっと心が軽くなる!てぃ先生の『子育てで困ったら、これやってみ!』