子育てにはまことしやかに言い伝えられる「迷信・うわさ・神話」が多い?!
マンガ「コウノドリ」の取材協力医師(今西先生のモデル!)であり、Twitterで発信し続ける小児医療ジャーナリストのふらいと先生の本です!
「ミドルマン」の意見を聞こう!
ふらいと先生は正しい医療の情報を一般の人に分かりやすく伝える「ミドルマン」です。
この本は以下8つの章に分かれ、専門家がエビデンスに基づいて子育て情報の疑問に答えています。
- 妊娠出産これってほんと?
- 母乳とミルクこれってほんと?
- 赤ちゃんのお世話これってほんと?
- 育児の男女差これってほんと?
- 病気と医療これってほんと?
- 食事と睡眠これってほんと?
- 子どもの発達これってほんと?
- 社会×育児これってほんと?
この本のすごいところは、ふらいと先生だけでなく12人の専門家が参加していること。各分野で最先端の情報が載っています。
一見もっともらしく見える情報も鵜呑みにせず、複数の人の意見を聞くのが大事なんですね!
最新の情報を分かりやすく集約
医学情報は日々アップデートされています。でも、身近な人が言ってるのは一昔前の情報ということも…。
- 沐浴で赤ちゃんの耳を押さえなくてもいい
- 高熱時は汗を出そうと厚着させすぎない
- 入浴後は白湯でなく母乳やミルクでOK
- ベビーパウダーなどで乾燥させず、しっかり保湿する
- 離乳食の最初は10倍がゆじゃなくていい
このあたりの情報は、まだ以前の知識を言う人が多そうです。私も離乳食は10倍がゆ(ほぼ重湯。)から始めました。
周りの人は過去に立派に子育てをした経験が成功体験となって、善意で言ってくれていることが多いです。
否定せず専門家の情報としてこの本を読んでもらうのもいいかもしれません。
子どものことだと何故か不安になる
最新情報じゃないばかりか、子育てでは決してそんなことないのに皆に言われることって多いですよね。
- 母乳が出ないのは母親のせい?
- 完全ミルクにすると心身の発達に影響がある?
- 離乳食は手作りじゃないと?
- 病気の時に病児保育に預けるのはかわいそう?
- 発達障害は妊娠中の母親の過ごし方のせい?
家族だけでなく助産師さんや保健師さんに言われたりも…。
「猫が顔洗うと雨が降る」と同じくらい根拠のないこと。と頭では分かっても、子どものことだと不安になったり自分を責めたりしがちです。
私も園見学で「できれば3歳まで親元で」と園長先生に言われたし(あなたが言う??)、「無痛分娩では愛情が生まれない」と言われた友達もいます。
部活や仕事での先輩後輩関係によくある、「私たちが苦労したことを後進の者たちはやってない」という気持ちも関係してそうです。
客観的に見ればどちらが正しいとか大変とかはないのに、みんな自分の体験が一番鮮明に感じるから、人は涼しい顔で楽にこなしているように見えるというか。
母性神話のワナ
また、日本では「生んだら母性が目覚める」「母親は献身的に育児すべき」という信念が根強い気がします。
私自身も、以前は無意識にそう思っていました。
「父親の出番は3歳から」「産後の母はホルモンの関係で寝なくても大丈夫」「男性が育休取っても意味ない」など、んなわけねーーだろ!!ということも書いてありますが、それだけ「女性(だけ)が育児すべき」という文化が強いんです。
周囲も無意識にそう思って接し、母親自身も「良い母親像」をイメージし、それと比べて自分は至らないと思ってしまう…。悪循環です。
海外ではベビーシッターに預けて夫婦で観劇・ディナーとか、お手伝いさん&デリバリーで自分では全く料理しないとか、割と普通だとよく聞きます。
日本には制度はあっても、女性が自分自身に対して「これでいいのか」と思ってしまうのではないでしょうか。
インフラやお金の支援だけでなく、社会全体が正しい最新の情報を知ってくれたら、もっと子育てしやすくなりそうです。
お母さんもですが、ご主人やジイジ・バアバ世代、これから赤ちゃんを産むか考える方にこそ読んでほしい本です。
\\この本はAudibleの聴き放題でも! //
Audibleを無料で体験する初めての購入なら半額還元!