『子どもはすべてのことができるように生まれてくるのです。』
マリア・モンテッソーリ
「危ないから」「親がやった方が早いから」
つい手を出してしまうことの中には子どもが生きる力をつけるために大事なことも。
子どもが自立するためには、大人が環境を整えることが必要。
…むしろそれさえやれば子育てめっちゃ楽なのでは??と思わせてくれた本をご紹介します!
モンテッソーリ教育とは
「幼児教育」と聞くと英語・算数…といった勉強を想像しますが、モンテッソーリ教育はそれとは少し違います。
モンテッソーリは「子どもは無力で大人に従うべき存在」とされていた時代に子どもの持つ能力に注目しました。
もし子どもができないなら、不可能な環境にあるかやり方が分からないだけ。
大人の役目は代わってあげることではなく、子どもが自分でできる環境を作ることです。
子どもがどう成長し、次に何に興味をもちそうか分かれば、先回りして環境を整えられますよね!
子どもが何度も同じ動作をやりたがるときは、その動きを身につけるための最適な期間(敏感期)です。
たとえば子どもが線の上を歩きたがるのは、体のバランスを取り動きをコントロールする練習中だから。
先日、子ども会で先生が体育館の床に2mくらいのガムテープを貼ると、その辺にいた2~3歳児がわらわらと寄ってきました。
全員が吸い寄せられるようにテープの上を歩き始めたので「これが敏感期か!」と思いました。
敏感期には始まりと終わりがあります。
時期を過ぎると、能力は身についていなくても子どもは興味を失ってしまいます。
発達には順番がある
そこで本書には「成長のチェックリスト」が載っています。
これは「目安である時期にできてないからダメ?!」などと判断するためのものではありません。
敏感期を逃さないためです。
発達の順番を知り、次にどんな成長をするかに合わせて環境を整えられます。
この本はAudibleでも聞けます!「成長のチェックリスト」など資料もちゃんと見れる!
\\ Audibleを無料で試してみる //子どもが自分でできる環境
この本を読んで、「子どもがやる活動」だけでなく「大人が作る環境」について いくつも気付きがありました。
その1つが、棚の置き方です。
棚のどの段に何をおくかで、子どもの見やすさ、使いやすさが変わります。
環境を整えれば子どもが自らやりたい教具を持ってきて机に座り、片付けまですると知ってびっくり。
毎回同じ場所に同じものを片付け、棚に写真を貼っておくと子ども自身が片付けてくれやすいそうです。
毎回同じ場所になんて、大人ができてない…。
モンテッソーリ教育は、全てが子ども目線で考えられているということに感動しました。
具体的に実践するならこの本!
同じ作者が
『モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す! 』という本も書いていますが、実践編である本書は、より具体的。
- 具体的にどんな教具がオススメ?
- 身近な物で手作りするには?
- 赤ちゃんが生まれる前の部屋のレイアウトは?
なども載っています。
「イヤイヤ期で泣く理由3パターン」「トイトレを始める時期と進め方」「子どもを叱るときに注意するポイント」など気になる内容ばかりでした。
知っているだけで子育てが変わる
子どもを叱るか? 力を伸ばすか?
この本を読んで、子どもが与えられた環境の中から自分で選んで成長に必要な動作を繰り返すのはミラクルだと感じました。
誰に教えられた訳でもないのにね!
ただ、知らなければその活動を叱ったりやめさせてしまうかもしれません。
エネルギーも精神力も使って、子どもの伸びる芽を摘んでしまうなんてもったいない;;
どうしてこんな行動をするのか子どもは説明してくれません。でも一緒にいる親が知っていれば、子どもを理解しやすくなります。
何より、子どもが自分でできるようになったらめっちゃ楽!!
0~3歳の子をもつ方に是非読んでもらいたい本です!
3~6歳はこちら!
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