子どもがスマホだけでなく、芸術や読書に興味を持つにはどうしたらいい?
自分で考え、プレゼンする力をつけるには?
自己肯定感が高く逆境にめげない子に育てるには…?
社会のあり方に合わせて「子育ての常識」も変わっていきます。
私たちが幼児・小学生だったときとは時代は全然違う!!
でも、育児書を何冊も読めないし…
そんなときに「子育てベスト100」は、幅広いジャンルの気になっていること・漠然とした不安にヒントをくれます!
子育てのベスト?!
この本は娘が生まれてすぐ、教師である義理のお兄さんにもらいました。
最初に見たときは、最新の子育て情報がベスト1~100までランキングになっているのかと思いました。(第100位って、はたしてベストか?)
本を開いてみるとそうではありませんでした。
6つのジャンルで、さまざまな情報に基づいて著者がベストと思う方法がまとめられています!
- コミュニケーション力をつけるには?
- 思考力をつけるには?
- 自己肯定感をつけるには?
- 創造力をつけるには?
- 学力をつけるには?
- 体力をつけるには?
どれもちょっと気になる内容ですよね!それぞれの章に10~20ずつの項目があります。
項目ごとはつながっていないし、章のテーマと関係あるか微妙なものも含まれています。
どこから読んでも全部読まなくてもOK。
ブログ記事や雑誌のコラムがまとまっている感じの本です。
気になったのは「自己肯定感」
私が気になったのは「自己肯定感」の章です。
自己肯定感とは、ありのままの自分を認め、存在を肯定できる感情。
深く考えるのにも(思考力)誰かと関わるのにも(コミュニケーション)、基礎となる気がします。
子どもが生きていくのに大事そうだけど、どう育むのかよく分からないし、測れるものでもありませんよね。
肯定感を上げたいからといって、子どもが泣いたら要求全てを「いいよ」と言うわけではないだろうし…。
そこでこの本の「自己肯定感をつけるには?」という章を見てみると、「変化に強い折れない心をつくる」のサブタイトルで、17の項目がありました。
専門家の意見が一目で分かる!
私がなるほど!と思ったのは、「勇気をもって甘やかす」(p137)と「無条件で認める」(p153)。
子どもがなんでも言える環境になるように甘やかし、ありのままを受け入れます。
ただし、過保護と過干渉は別。大人が先回りしたり、一方的に意思を伝えるのはNGです。
子どもの承認欲求を満たすために、無条件に認めることも意識したいところです。
ただ、「気持ちを受け止める」のと「要求をすべて飲む」のは別です。
たとえば、娘が永遠にミカンが食べたいと言っても、10個でも20個でもあげていいわけではありませんよね。
黄色くなっちゃう。
「まだ食べたいんだ」という気持ちには共感した上で、ダメな理由を伝えていけばいいそうです。
もうすぐ来そうなイヤイヤ期。「娘になんでもかんでもダメって言ってる…」となりそうなので、気持ちと要求は別!と心に留めておきたいと思いました。
本書は全てその道の専門家の意見や、著書からの引用で書かれています。
詳しく知りたい場合は引用元の書籍をあたるのもいいかもしれません。
3歳~小学6年生までお守りのように近くにおいて、辞書のように困ったときに引いて読むのに向いている本です。