時間が限られる育児中。
もし読むなら得るものが多い本に時間とお金をかけたいですよね!
私はコロナ禍での初の子育てに不安があり、育児書もだいぶ読みました。
なかには本の厚みのわりに情報が薄かったり、他の本と内容が重複する部分も…。
何十年も前からある本は、納得すれば1冊で応用がききますが、現在の社会に合わない部分もあります。
最近出た本は、一問一答形式など、短時間で読んで実践できるようにまとまっている印象です。
似たジャンルの本を2冊ずつご紹介するので、本を選ぶ手間が減れば嬉しいです!
子どもとの関わり方の基本
子どもの自立、自己肯定感、自分で考えられる力…
もちろんあるに越したこたないけど、こんなに毎日バタバタでクタクタで鼻水ズルズルでそんな力育つ???
いそがしい毎日の中でついイライラしたり、おざなりになりがちな子どもとの日々の関わり。
「そうそう、そうだった」と初心に戻れるバイブルがこちらです。
『子どもが育つ魔法の言葉』Dorothy.L.N、Rachel.H
いいことも悪いことも、『子は親の鏡』。
子どもは親がどんなに口を酸っぱくして毎日言ったとしても、親が実際にやっている行動を真似します。
バタバタの毎日の中で忘れやすい、この原則を思い出させてくれる本です。
大人はどんなふうに喜怒哀楽を表し、人と接しているか。
子どもに愛情を伝えているか。
たくさんの実例を紹介して書かれているので、読むたびに別の箇所でハッとします。
『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』島村華子
ほめて伸ばそうと思って一生懸命にほめている。
そのほめ方大丈夫…?!
上辺だけほめたり、大人の望む方向に動かそうと大げさにほめたりすると、子どものやる気を無くす効果があるそうです。
ほめる時のポイントはこちら。
- 結果でなく過程を
- 具体的に
- アイメッセージで
ほめる・叱る時に気をつけたいことがまとまっているので、子どもと接する人全員に読んでほしい本です。
3歳以上がオススメになっていますが、2歳にもなればこちらの言っていることは分かるし、イヤイヤ期にこそ知っておきたいことばかりです。
モンテッソーリ教育を知る
SNS、オモチャ売り場、本屋…「モンテッソーリ」という言葉をやたら見ませんか?
モンテッソーリについて全く知らなかった私は、難しそうだし宗教的にすら感じていました。
実はとても合理的で、子どもの行動の意味を知るいいキッカケになりました。
『モンテッソーリの幼児教育 ママ、ひとりでするのを手伝ってね!』相良 敦子
モンテッソーリ教育とは??を知りたい方にオススメの基本の一冊です。
子どもが何かにハマってずっとやる理由をこの本で初めて知りました。
子ども自らすごいエネルギーで成長しようとしてるのに、大人がイタズラだと思って止めるのはもったいない!
理由が分かれば、大人の生活が乱されない代わりのもので「やりたい」を叶えられます。
子どもと過ごす上で、最も知っておいてよかったと思う本です。
『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』藤崎 達宏
モンテッソーリ教育を実際に家に取り入れてみたい!という方にオススメです。
モンテッソーリ教育は3歳からのものが多く(本書も3~6歳版もあります)、0歳からできることがまとまっていて嬉しかったです。
高価な物ではなく、身近な物でできることばかり。
発達の順番も載っているので、次にどんなことにハマりそうか心の準備ができます。
子どもと料理で関わる
娘はアレルギーがあり、こまごまと料理をするようになりました。
でも娘は鳥がついばむくらいしか食べません。
しかも私が作ったものほど食べない??
子ども自身が1つでも関わることで少しでも食べないかな…と思って読んだ料理に関する本です。
『坂本廣子の台所育児』坂本 廣子
30年前。「子どもに料理させるなんて…」という風潮も強かったでしょう。
その中で作者は子どもが「食」を通してほんものに出会う大切さを断言します。
モンテッソーリ教育の考え方が反映されていて、料理の「やり方」だけでなく食との向き合い方に影響を受けました。
食べ物に接する機会を重ねるほど、そのものに対する違和感や抵抗感が薄らいでいくことは確かです。
私はこの言葉を心のお守りにしています。
『こどもキッチン、はじまります。』石井 由紀子
チャレンジしやすいシンプルなレシピと、親の心構えがポップにまとまっています。
娘が2歳半の今、この本をキッカケに包丁を渡したことで、一気に「やりたい」が加速。
もう、今日は一緒にやるかどうかをこちらが選べなくなってきました。(乱入してくる。)
正直手伝ってくれない方が助かることも多いけど、これも成長の芽。
可能な限り見守っていきたいです。
子どものことばを伸ばしたい
1歳半健診。我が子がしゃべる言葉は「パン」だけでした。
なんでママでもパパでもなくて「パン」やねん!
『「語りかけ」育児』サリー・ウォード
子どもの言葉や能力を伸ばしていく、1日30分の語りかけ。
この30分はテレビや音楽、生活音のないとにかく静かな場所で子どもと向き合います。
この本には月齢ごとに言葉や発達、絵本や遊びが詳しく載っています。
我が子に合ったところから読み始められ、4歳まで使えるので何度も読み返して使えます。
毎日30分はなかなか実践できませんが、30分といわず5分でも10分でも。
1対1で子どもと話す時間は大事ですね…。
『0〜4歳 ことばをひきだす親子あそび』寺田 奈々
1歳半検診では、保健師さんに「もっと言葉がけして!絵本の読み聞かせとかもいいよ!」と言われましたが、
言語聴覚士である作者によると、「発達に合わない言葉がけはただのノイズ」!!
検診での指摘に「私の関わり方がダメだったのでは…」と落ち込んでしまった全ての方に読んでほしい本です。
この本では、遊びを通して発語に必要な能力を使っていくことができます。
4歳まで使えるので、子どもとの遊びのレパートリーを増やしたい方にもオススメです。
子どものチカラを伸ばしたい
今はネットで秒で答えを得られ、チャットGPTで作文が書ける時代です。
自ら考え、行動する力。
文化や背景が違う人の意見をよく聞き、自分の意見を伝える力。
それらを伸ばしていくには、どんな関わりができるでしょうか。
『思考力・読解力・伝える力が伸びる最高の読み聞かせ』加藤 映子
日本とアメリカでは、絵本の読み聞かせ風景が全く違います。
日本ではお話を黙って聞くのがよしとされます。
一方アメリカでは、絵本の内容や子どもが考えたことを質問しながら読みます。
これが子どもが読みながら自分の考えをまとめ、分かりやすく人に伝える練習になるのです。
日本人が人前で論理的に話すのが苦手な方が多いのは、練習してこなかっただけ!
短時間でも子どもと濃いコミュニケーションがとれ、子どもの思考力や伝える力が伸びる「ダイアロジック・リーディング」。
いそがしい毎日だからこそ、試してみる価値ありです。
『脳医学者が教える究極の子育て「賢い子」は図鑑で育てる』瀧 靖之
本書によると、図鑑は、子どもが世界を知る手がかりになっていきます。
1つも知識がないことに関しては、興味も湧きません。
一度図鑑で見ているからこそ興味を持つことができ、他の図鑑や本物も見ることで、広げ深めていくことができます。
私は図鑑でいろんな物事や文字を覚えて賢くなるのかと思いましたが、そうではありませんでした。
知識はすぐに調べられるし、覚えることより「知りたい」という好奇心が大事なんですね。
本の知識で子育てを楽に
今回紹介した本はこちらです!
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- ①『子どもが育つ魔法の言葉』Dorothy.L.N、Rachel.H
- ②『自分でできる子に育つ ほめ方叱り方』島村華子
- ③『モンテッソーリの幼児教育 ママ,ひとりでするのを手伝ってね!』相良 敦子
- ④『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』藤崎 達宏
- ⑤『坂本廣子の台所育児』坂本 廣子
- ⑥『こどもキッチン、はじまります。』石井 由紀子
- ⑦『「語りかけ」育児』サリー・ウォード
- ⑧『0〜4歳 ことばをひきだす親子あそび』寺田 奈々
- ⑨『思考力・読解力・伝える力が伸びる最高の読み聞かせ』加藤 映子
- ⑩『脳医学者が教える究極の子育て「賢い子」は図鑑で育てる』瀧 靖之
多くの子どもを見てきた専門家たちの本に書かれていることで、共通しているのではと思うことがあります。
それは「子どもは自ら成長する力がある」ということ。
大人からすると一見意味不明でも、自分に必要なことを選び取り、全力でやっている可能性があるのです。
子ども自身は「これにはこうこうこういう理由があって…」と説明してくれません。
昔は予測不能でパワーあふれる幼児が怖くすらありましたが、理解するきっかけができて無理に止めたり戦う必要がなくなり、子どもも落ち着いている気がします。
もう1つ、多くの育児書に書かれているのが「子どもを1人の人間として扱う」ということ。
子どもについて知れば知るほど敬意を持つことができるようになります。
少しでも子育てが楽に、ストレスフリーになりますように…。
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